C 言語の環境構築について
情報教育端末を使う場合
サイバーメディアセンターのウェブページに利用方法の説明が書かれています.「キャンパスクラウドエージェント」と「VMWare Horizon View Client」のインストール・利用方法が説明されていますが,必須なのは後者です(項目 2, 4).キャンパスクラウドエージェントを(エラーなどで)インストールできなくても問題ありません.
なお,Desktop に置かれたファイルはログオフ時に消去されるため,教育用計算機を利用する場合,プログラムは Desktop の Documents というフォルダに置いて作業すると良いでしょう. 例えば Documents の中に ExpMath1 というフォルダを作り,その中に a1-1.c を置いたとき,cygwin でのフォルダの移動操作は次のとおりです.
$ cd Z:ExpMath1/
さらにフォルダを細かく整理している場合,例えば ExpMath1 の中に a1 というフォルダがある場合は,
$ cd a1
とします.フォルダの中身を確認する場合は
$ ls
一つ上の階層に戻りたいときは
$ cd ..
とします.
ただし,この利用方法の場合
- 接続が必ずしも安定しないかもしれない(また一回の利用時間に制限があります)
- 使えるエディタが限定される(メモ帳よりは Notepad++がおすすめです)
- Julia で使えないパッケージがある
といった理由から,自分のパソコンに環境構築することを推奨します.
windows を使う場合
大学の PC と同じような環境を整えたい場合,例えば Cygwin をインストールします(Cygwin のインストールについては 別ページ で説明します).その際,gcc というパッケージを忘れずにインストールしてください.インストール後,Cygwin を立ち上げて
$ gcc -v
としてエラーがでなければ OK です.
mac を使う場合
App Store から Xcode をインストールしてください.インストール後,ターミナルを立ち上げて
$ gcc -v
としてエラーがでなければ OK です.homebrew などのパッケージ管理システムを利用して gcc をインストールすることもできます.
Hello World!をコンパイル/実行してみよう!
大学のアカウント and/or 個人の PC に「ExpMath1」といった名前のフォルダを作成します.このとき,以下の点に注意してください.
- Dropbox などで同期させておくと便利
- フォルダ名やファイル名にはなるべく日本語は避ける
次に,適当なエディタをダウンロードします.エディタについても以下の点に注意してください.
- 「メモ帳」は色々と不便
- 初心者であれば「Sublime Text」や「Atom」などがおすすめ
- 特に最近は「Visual Studio Code」が人気のようです
- 色々試してみながら,使いやすいものを見つけていけばよい
- プログラミング等にあまり慣れていない場合,emacs や vi を使うのはややハードルが高いかもしれません
ともかく,好きなエディタを立ち上げて,以下のプログラムを書き,適当な名前(例えば「hello.c」)をつけて保存します.
注意:拡張子は「txt」などではなく「c」とすること
右下の "view raw" というボタンを右クリックすれば,このファイルをダウンロードすることができます.
ここまでは,windows でも mac でも Linux でも同じです.ここから,windows と mac(や Linux)で少し操作が異なります.
windows の場合
仮に,hello.c が Documents の ExpMath1 というフォルダの中にあるとします(教育用計算機の場合).
Cygwin を起動し,cd コマンドで作業ディレクトリを移動
$ cd Z:ExpMath1/
gcc コマンドで,hello.c をコンパイル
$ gcc hello.c
コンパイルが成功すると,実行ファイル「a.exe」が作成されるので,ls コマンドで確認してください.
$ ls
a.exe hello.c
このように2つのファイルが表示されれば OK です(同じフォルダに他のファイルがあれば,それらも全て表示されます).
プログラムを実行
$ ./a
Hello World!
「Hello World!」が表示されれば成功です.
mac の場合(Linux の場合もほぼ同様)
仮に,hello.c が Desktop の ExpMath1 というフォルダの中にあるとします.
ターミナルを起動し,cd コマンドで作業ディレクトリを異動
$ cd ~/Desktop/ExpMath1
gcc コマンドで,hello.c をコンパイル
$ gcc hello.c
コンパイルが成功すると,実行ファイル「a.out」が作成されます.ls コマンドで確認してみると
$ ls
a.out hello.c
と二つのファイルが表示されるはずです(同じフォルダに他のファイルがあれば,それらも全て表示されます).生成されるファイルが windows の場合と異なることに注意してください.
プログラムを実行(windows の場合と異なります)
$ ./a.out
Hello World!
「Hello World!」が表示されれば成功です.